一般社団法人 日本リスクコミュニケーション協会 Risk Communication Institute of JAPAN

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受講生の声

Student Voice /005

リスクを取ってチャレンジするリスクコミュニケーターを目指す

地方からでもオンラインで受講できる利便性を生かして、自分の知識向上のために申込。このことが仕事にもプライベートでも「チャレンジ体質」を身に付けた。

広島県総務局ブランドコミュニケーション戦略チーム
リスクコミュニケーション担当 町 一希 様

広島県庁で今年4月から新設されたリスクコミュニケーション担当に着任。コロナ禍の中で毎日のように起こるインシデントに対応しながら現場経験を積む中で、個人的に学ぶ場を求めていた町一希さん。本日はRCの現場担当として行政の立場で奮闘し、日々ご活躍されている方の声をお届けいたします。

ーー RC技能認定第一種講座を受講したきっかけは何でしたか?

受講のきっかけになったのは、今年(2021年)4月に新設されたリスクコミュニケーション担当に任命されたことです。私としては未経験領域の仕事でしたので、まず何から始めなければいけないのかを学ぶため、インターネットで検索したところ、RCIJの存在にたどり着きました。無料相談会に申込をしたところ、最新の事例、トレンドが網羅されていることや実践的な内容が多いことを確認できましたのですぐに受講を決めて、個人的に申し込みました。

ーー 講座を受けてみてどんな感想を持たれましたか?

大変実践的だというのが第一印象です。4月当初は県庁内部でも担当者それぞれが持っている「リスクコミュニケーション(RC)」のイメージが一致していませんでした。講座を受ける中で、トップから現場までRCの役割が自分のなかで明確になり、チームにも共有できるようになってきていると感じます。

講座が実践的であった点を細かく申し上げると、コロナ対策をやっていく中でも適切なメッセージの発信ができているかとても不安でした。受講後は、「押し付けがましいメッセージになっていないか?「受け手がわかりやすいかどうか?」をしっかりと考えて確認するようになりましたし、感染状況の悪化に伴い情報発信の頻度が増加する流れにも、何とかついていくことができています。

ーー 具体的に実践したことはどんなことですか?

ほぼ毎週、トップが記者会見を実施する時もありますが、会見資料や想定QA作成といった実務に反映させるようになったのは大きな成果だったのではないかと感じています。確実な情報に加えて、現状を県民の方と共有する必要があるため、必然的に会見回数が増えました。一方で、会見頻度を上げていくと、業務負担も増えますので連携する他部門との調整もリスコミ担当として間に入って調整をするようになりました。リスコミ担当としてのこのような動き方は講座がとても参考になりました。

また、個人的に申し込んだ根本的な理由として、私自身がチャレンジする体質に変化したいという願望があったので、なるべくチャレンジを実践しようと心がけるようになりました。今までは仕事でもプライベートでも、リスクを理由に大事な所で逃げてしまったり、あと一歩を踏み込めないことがありました。リスクを把握して対策すれば挑戦できるという内容に共感し、早速実践しました。例えば、「こういうリスクがあるからやめましょう」ではなく、「こういうリスクがあるからこう対処してはどうでしょうか」と、会議の場で提案できるようになってきた。これはチャレンジ体質に変わった成果と言えると思います。

また、日常のミーティングでも講座から要素要素を抜き出して説明に引用しています。何かを説得するときに「リスクコミュニケーション協会が作った資料によると」と伝えることで発言内容に説得力が出てきました。

ーー 印象に残った講義、受けてよかった点はありましたか?

山口先生のSNSの活用に関する講義はとても参考になりました。この講義もたくさんのチャレンジをもたらしてくれました。まず良かった点は、最新トレンドを把握できることです。この講義は、私自身の体験に頼るだけではなく網羅された情報を体系的に整理する機会となり、SNSの評価軸を得ることができました。

私たち県庁ですと普段からお付き合いしているメディアは県庁記者クラブのマスメディアの方々ですが、「一億総メディア社会」の現在、記者会見だけでは不十分です。県民と双方向にやりとりできるツールがまさにSNSですのでうまく活用して行きたいです。私の認識では、SNS活用は私たちの組織が目指す目標の10%程度の達成率くらいなのではと捉えています。広島県は、コロナ対策だけではなく近年は豪雨による災害も多く発生していますので、情報発信のブラッシュアップを計っていきたいですね。

ーー 今回受講する上で苦労した点などありましたか?

時間の確保ですね。特に4月以降、新型コロナの感染状況悪化による緊急事態措置やワクチン接種の開始などが待ったなしの状況で進んでいますので。

RCIJの講義は全てオンラインで配信される上、アーカイブ受講ができるので何度も見返すことができて大変心強かったです。私は広島で受けていますのでオンラインでの講座提供には安心感がありました。

この講座形式も実は以下のような組織内での変化にも一役買いました。

・知事との社内ミーティングも全てオンライン化
・広島県庁の働き方も変化し、一部対面必須な部門を除きオンライン勤務が増加
・今は知事、副知事との協議も在宅勤務でできるように変化

もちろん講座を受けたから得たダイレクトな変化ではないですが、組織に浸透させるのが早かったと思います。

ーー そのほか、受講後に変化した部分はありますか?

ホールディングコメントの概念を活用し、少しずつですがスピードアップと情報を正しくわかりやすく伝えるように変化してきています。決まったことだけではなくて考えている方針を示すことができるようになったのはとても大きな成果です。
資料作成もメッセージなど表現の仕方、伝え方については検討する段階で変わってきています。コロナ疲れになってきていますから、お願いすることだけではなくて、共感を呼ぶような呼びかけに変えていこうと意識しています。また、危機管理広報の意見も聴きながら、実践と理論をハイブリットで行うことができているのは自分の中での嬉しい変化です。

ーー では、今後のご自身のキャリアに生かせる部分はありましたか?

RCの考え方は、どこに行っても使えると思っています。政策立案においても、広報対応は必ずある。そして広報のことを考えると、ファクトが重要になるので、施策を考えるようになります。その結果、施策を考える段階からRCの考え方が必要になってきます。

RCを理解することは、どこかの特定の部署だけの技術を得ることとは違い、全体像を把握することが必須です。RCの概念を理解して施策を作っていけばもう少し良い広島県になるんじゃないかなと思っています。RCの考え方を活用すれば、県民のニーズと合致しない施策ではなくて、タイムラグなく県民の声を生かしてスピーディーに対応できるようになると思います。そしてリスクを取って施策を実施するスタンスになり、新しいことにもチャレンジする。自分自身がその先頭に立てるようになりたいと思います、現実は力不足を痛感する毎日で非常に厳しいですが。

ーー   これからリスクコミュニケーションに取り組もうとしている方にメッセージをお願い出来ますか?

まず飛び込んでみた方がいいですよと強くお薦めしたいです。私も今年の4月にリスクコミュニケーション担当になったとき、何をすればいいかわかりませんでした。しかし、RC技能認定第一種の講座を受講して、理論武装することで実践に結びつけることができました。今何をすべきかがクリアになりました。

特に私が個人的に申し込んだ根本的な理由として、自分自身がチャレンジする体質に変化したいという願望があったのですが、少しずつプライベートでもRCの知識も活かしてチャレンジできるようになっていると実感しています。

まわりの人と衝突しながらも、議論しあえる知識を身につけたことは私の力になっています。

RCの最新トレンドを学ぶと、今の世の中にどのようなリスクがあるか網羅的に理解できます。そして、問題を解決する具体的な手段も学べます。是非皆さん一人ひとりのRCの扉を開けて踏み込んでみてください。

ーー ありがとうございました。

ありがとうございました。

*体験談は個人の感想であり、団体、組織によるものではありません。

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