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炎上のトレンド海外ニュース:性暴力撲滅キャンペーンでカミラ夫人のスピーチが絶賛

2021.11.01

イギリス現地時間10月27日、女性に対する暴力撲滅の呼びかけを目的としたイベント「Shameless! フェスティバル」で、イギリス王室のカミラ夫人がスピーチを行い、暴力によって命を落とした女性たちに敬意を表しました。このスピーチは、多くの専門家に高く評価され、大きな話題を呼んでいます。

カミラ夫人のスピーチは同じ週の10月26日、「文学の祭典」として立ち上げた「Reading Room」のレセプションでも賞賛されました。ある言語専門家は夫人の最近のスピーチが「より決意した」「より自信に満ちている」ように見えると評価しています。

海外では、BLM運動やコロナウィルスの流行により、さまざまな社会問題に対して企業がどんなスタンスを取るのか表明し、行動することが生活者より求められており、この潮流は今後日本企業にも波及すると考えられます。
今回は、さまざまな社会問題に対する企業スタンスを表明する時に、参考にしたいカミラ夫人のスピーチの評価されたポイントをまとめました。

どんな点が評価されたか?

・落ち着いた、知的で有益なスピーチだった

・難しくて重要なテーマについて、公に話し、広範囲に渡って主張された

・事実関係を元に、具体的な数値を述べた
「数字が入手可能な昨年1年間に、14万4,000人の女性がレイプまたはレイプ未遂の被害に遭った」「これは、1時間に約16件の最も深刻な性犯罪が発生していることに相当する」
「平均して3日に1人の女性が男性に殺されている」
「全国的な犯罪調査で、公共の場でセクハラを受けた若い女性の86%が報告していない」

・力強いメッセージ
「私たちは決して、性的暴力の責任をすべての男性に押し付けているわけではありません。しかし、この問題に取り組むためには、男性全員が協力する必要があります。」

・被害者に寄り添うメッセージ
女性に対する暴力の犠牲者の名前を「決して忘れてはならない」と訴えた。
「サラ・エベラード、サビーナ・ネッサ、ウェンジン・リン、ジーティカ・ゴヤル、ベニーリン・バークの名前は、他のすべての人々とともに、決して忘れてはならない名前です」

カミラ夫人はまた、性暴力の被害者が後になって感じることが多い「見当違いの感情」についても語りました。

「被害者は、侵入された、汚されたと感じます。より強い人、おそらく以前に信頼していた人によって、無力な立場に置かれたことで弱っているのです。多くの場合、このような羞恥心から、被害者は自分を責め、誤って犯罪の責任を負い、他人から身を隠したいと思うようになります。しかし彼女たちは何も悪いことをしていない」

今回のスピーチが評価されたポイントは、NZのアーダーン首相や台湾の蔡英文総統をはじめとする、コロナ禍で高く評価された各国のリーダーのメッセージとの共有点が多かったと考えます。
ネガティブな見出しにさらされてきたカミラ夫人の「危機を好転するコミュニケーション」から学べる点は多くあると感じます。

参考:
Royal Central記事

The Duchess of Cornwall shows she is ready to become Queen as she steps up in major speech


EXPRESS記事
https://www.express.co.uk/news/royal/1512063/Camilla-duchess-of-Cornwall-Queen-royal-family-news-prince-charles-update
など


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